熊本の地震で被災した方々が
「たこつぼ心筋症という病気で苦しんでいる」
という報道があったので、
たこつぼ心筋症とは何かを調べてみました。
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たこつぼ心筋症とは?
心臓の一部が収縮しなくなり、
左心室がたこつぼのように膨らむ症状のことです。
高齢の女性に多く発症する病気で、
男女比で1:7の割合で圧倒的に女性に発症しやすい病気と知られています。
原因は?
発症の原因は正確には分かっていないようですが、
身体的・精神的ストレスを強く感じる事で、
カテコラミンという物質が多量に発生することが
要因だという情報がありました。
カテコラミンとは、アドレナリン、ノルアドレナリン、
ドーパミンといった物質の総称。
胸の高鳴りや血圧上昇、発汗、血糖上昇、覚せい、
血液凝固系の高進などの変化をもたらす物質であり、
通常は緊急時に自分を守るために生成されるものです。
2004年に発生した新潟中越地震直後にも
多くの発症例が報告されているそうですし、
阪神淡路大震災、東日本大震災の時にも、
やはり発症した患者さんが多数出たそうです。
どんな症状がでるの?
急性心筋梗塞や狭心症に似た経過をたどり、
突然の胸の痛みや息苦しさ、全身のだるさ、
頭痛、嘔吐などの症状がでると言われています。
治療方法は?
突然の胸の痛みや息苦しさなどの症状は、
短期間で自然に回復することが多いそうです。
しかしながら、急性心不全・心原性ショック・
心破裂・脳塞栓につながる可能性があるとのことで、
決して軽視できるものではありません。
少しでも上記のような症状が出た場合は、
医療機関に診断してもらうことが良さそうです。
災害後の環境において、なかなか病院にかかることも
ままならない方が多いと思います。
こういった面のサポートも、
支援していけるような体制が整うことを期待しています。
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